きらら浜自然観察公園 葦の会

© 2022/04/01 葦の会

本会は県立きらら浜自然観察公園のボランティアグループとして活動しています。

<活動の目的>
公園の設立趣旨である、
・会員相互の自然への関心と理解を深める
・来園者と自然の素晴らしさを共有し、自然への興味と関心を高める
・自然環境の保全に対する意識の周知をはかる

4チームが編成されそれぞれの活動により、会全体の運営を計っています。

(1)一般対応       来園者への案内や説明、双眼鏡などの器具の扱い方指導など
(2)ショートプログラム  紙芝居やパネルシアターの制作と読み聞かせ、催事用ポスター・チラシの制作
(3)機関紙        「よしきり」の編集と発行、HPの管理と更新
(4)環境サポート     公園内及び外周の環境整備と改善支援など

・有志による月1回の「クロツラヘラサギ生息調査」
・年2回 春・秋に研修旅行
・年2回 夏・冬に親睦会
・ヨシ焼き等の公園行事への参加活動

<会主催の公園行事>
 04月 「春まつり」 公園主催となりますが、会は飲食とバザーを担当します
 07月 「夏休み子ども早朝観察会」
 10月 「ふれあいまつり」
 12月 「クリスマスリースを作ろう」
 01月 「きらら浜おみくじ」

会の歩み

2002年10月 結成
2004年04月 発足
2006年08月 ビオトープ回廊にベンチと日よけを設置
2007年07月 葦の会主催の夏休み子供早朝観察会初開催
2008年11月 阿知須地域主催のふれあいまつりに参加
2009年03月 よし焼サポート初参加
2010年11月 葦の会主催ふれあいまつり初開催
2011年05月 韓国江華干潟センターとの交流研修旅行
2012年04月 設立10周年記念誌発行
2018年09月 山口ゆめ花博内の公園ブースへの参加協力
2019年11月 「クロツラヘラサギ国際シンポジュウムinきらら浜」出席
2019年12月 台湾視察旅行
2020年10月 葦の会会員による作品展「葦の会展」開催
2021年10月 山口湾のラムサール登録地を目指し缶バッチを作成
2022年02月 アサギマダラ観察ロード完成
2022年04月 葦の会ホームページを立ち上げ
2022年04月 葦の会「ロゴ&マーク」決定
2023年03月 葦の会インスタグラム開設

新年度となる令和6年4月を迎えた葦の会です。当会の紹介ページをお訪ね頂き有難うございます。

私共がボランティアグループとして活動する公園は、四季折々を鳥や昆虫や植物たちが教えて 
くれる場所です。
自然が自然のままのありようで保たれている30ha、空と海と大地とともに自然を満喫でき気持 
も豊かになるきらら浜自然観察公園です。

今期で22年目を迎えた当会ですが、発足以来の公園の活動理念に添い、自然を守り大切にする 
気持ちを、わずかでも皆さんに伝えることができればと活動を継続しております。

公園の大きなイベントの中には、葦の会が主催する行事が年間4回あります。
皮切りの一つ目は7月後半に開催される「夏休み子ども早朝自然観察会」、早朝7時集合で始まる 
昆虫採集付きの観察会です。

二つ目は10月末の秋祭りである「ふれあいまつり」、焼き芋、飲食コーナーの他に、餅つき体験 
時々の子どもが楽しめるゲーム・工作など、会員の頑張りどころです。

三つ目は12月第二土曜日に行われる「クリスマスリースをつくろう」文字通り参加者にリース 
を仕上げ持ち帰って頂きます。申込者が殺到する人気イベントです。

しんがりの四つ目は会員の発案で生まれた「きらら浜おみくじ」、正月2日・3日の公園の臨時開園時
に引いて頂けるように準備します。干支にちなみながら公園の動植物を取り入れた文案を考え絵を
描き、カモの折り紙として仕上げます。地味目ではありますが会員の結束力の賜物です。

又、山口湾をラムサール条約認定地としての認証を得られるための活動を今後も継続致して参ります。
認可にかかわる関係各位のご理解を切に願う年度はじめです。



自然の素晴らしさを、自然維持の大切さを、多くの方々に伝え更にそれが波紋のように広がっていくの
であればこれに勝る喜びはございません。会の活動をご理解頂き、公園に於ける楽しい時間をご一緒に
過ごされませんか。葦の会へご入会頂ければ幸いです。

2024年4月吉日    葦の会代表 村田敬子   
葦の会メールアドレス ashinokai.kirara@gmail.com

登園日が限られておりますのでご返事に時間を要します。ご了承下さい。

                   

2018年から継続活動として、山口湾をラムサール登録地認定に向けて周知活動中

2024年03月17日(日) 機関紙「よしきり2024年春号」発刊


2024年02月12日(月) クロツラヘラサギ調査

月一度、葦の会はクロツラヘラサギ数の確認調査をしています。
今日は2月の調査日、会員4人で行ってきました。

山口湾にかかる秋穂大橋の小郷側にある岩場「波多瀬」に集まるクロツラを
カウントします。朝鮮半島から越冬のための渡りは10月頃から始まり、彼ら
の日本の最北限の地が山口湾となります。



昨年の10月13羽、11月31羽、12月37羽、そして1月28羽、今日の確認数は20羽です。
これから新たな飛来は期待できず、春を迎える頃には朝鮮半島へ戻る渡りが
始まります。とは言えクロツラが全くいなくなることはありません。それは
山口湾で越夏する個体がいるからです。彼らはペアーとなる相手が見つから
なかったとか、ペアー意識を持つことのなかった個体とかです。

公園内に設置されている傷病クロツラヘラサギケージには現在1羽が保護され
ています。このケージの屋根や周辺には野生のクロツラが集まり、ケージ内
のクロツラと暗黙の交流が出来ていると感じています。

2024年01月14日(日) 機関紙「よしきり2024年早春号」発刊


2023年12月24日(日) わくわくレンジャークラスの補助

従来はレンジャークラブとして活動していましたが、令和5年度より新たなクラスを
加え、年齢層別の新編成にて3グループで始動しています。
1. 子どもレンジャークラブ チャレンジクラス 小学5~6年生対象(第3日曜日午前)
2. レンジャークラブ中高生クラス 中高生対象(第3日曜日午後)
3. 子どもレンジャークラブ わくわくクラス 小学3~4年生対象(第4日曜日午前)

わくわくレンジャークラスは新年度の募集に際し、多数の参加希望者に嬉しい悲鳴を
あげたレンジャーさんご一同… 葦の会の出番となった訳です。
暮れも押し迫った24日、年内最後となる公園行事でした。40余名の小3~4年生が集まる
月1回の行事です。興味のあるものを見つけ何時までも見ていたい子ども、暴走する子供
ひたすらレンジャーにまつわり付く子どもといろいろです。
公園周遊の行列の最後尾で子どもたちを追ったり、押したりするのが葦の会のお役目です。
寒風の中でも生き生きと目を輝かせる子どもたちはとても楽しそうでした。
わくわくレンジャークラスのお約束がレクチャールームのホワイトボードに留められていました。

<わくわくクラスのルール>



子どもだけでなく大人も学ばねばなりません。

2023年12月09日(土)クリスマスリースを作ろう

クリスマスをイメージするには、いささか暖かすぎる日でした。
例年通り参加希望の方々の申し込みが殺到する企画ではありますが、今年は事情が
少々違っていました。インフルエンザと風邪に罹る方が非常に多く、初期の申込者
リストが一掃され、受付窓口の公園スタッフの方はリストの再作成となったそうですが
午前・午後をあわせて60名の定員数が落ち込むことはありませんでした。

毎回のことながら、会員が集めた豊富な自然の材料、子供たちが喜ぶキラキラシール
やリボンにも抜かりはありません。子供とお母さんはもとより、リース作りに挑戦
するお父さん、一人参加の女性の姿も見られました。皆さんそれぞれに個性的な作品
に仕上げられ、大切そうに持ち帰られました。



公園のビジターセンター入り口の柱には、葦の会会員による大きなクリスマスリース
が飾られています。



2023年11月12日(日) 機関紙「よしきり2023年冬」発刊


2023年10月29日(日)「ふれあいまつり」

公園のまつり行事といえば雨にたたられる記憶が脳裏に残っています。しかし今年は
文字通りの秋の晴天朝からウキウキで来園の方々をお迎えする準備万端整えました。

来園一番乗りの小学生にくす玉を割ってもらい、まつりはスタートしました。
コロナで控えていた餅つきも再開され、午前・午後と二回行われ、子供達も小ぶりな
杵で餅つきを体験し餅を丸める工程も楽しんでもらいました。
昨年に続き二回目となる積水ハウスさんの協力による巣箱作りに熱中する親子連れの姿
も見られました。
公園に於ける活動行事である「中高生レンジャークラブ」 の皆さんが、昨年同様に
クイズラリーの問題作りから運営までも取り仕切る協力を頂きました。頼もしい限りです。
葦の会のOGの方もお尋ね下さり、演目のひとつであるパネルシアター「夢見るカブ子ちゃん」
の上演に現役会員の頃に制作したものと感激しきりのご様子でした。新旧の交流も相俟って
とても素敵で感慨深いことでした。
山口湾をラムサール条約認定地にするべき活動のひとつとして、会員の作詞作曲による
「僕はクロツラヘラサギ」のゲリラライブもクロツラの着ぐるみと共に行われました。

主催者としての葦の会の一致団結はもとより、手伝いのみで参加下さった方、公園スタッフ
ご一同様の協力もちろん来園下さった皆々様、どこが欠けてもまつりは成立しなかったでしょう。
有難く御礼申し上げます。






2023年10月07-08日(土日) 公園と葦の会共同でのブース出展

山口きらら博記念公園において恒例の「ゆめ花マルシェ」、この同時開催として
山口県県民活動促進委員会主催する県民活動の魅力発信イベントに参加しました。
キャッチフレーズは「きららでキラリ!」。大芝生広場に設けられた県民活動エリア内
に並んだテントブースが我々の広報活動の場です。
公園からは、触れ合えるカブトガニやトビハゼ、ヤマトオサカニの水槽が持ち込まれ
子供にも大人にも楽しんでもらえました。
葦の会はラムサール条約をテーマに、会員が作詞作曲したクロツラヘラサギの歌や
クロツラヘラサギの紙芝居を披露しました。輪投げの輪がクロツラヘラサギの杭に
かかったらミルキー飴のプレゼント!としました。又、会員の作品である鳥をテーマ
にした子供向けのパソコンゲームも楽しんでもらいました。
イベント会場が広過ぎたためか、天候のせいか、来場者の足が伸びなかったことが
心残りなことでしたが、次への足掛かりとしての貴重なワンステップとして今後に
繋げていきたく考えています。




2023年09月13日(日) 機関紙「よしきり2023年秋号」発刊


2023年09月10日(日) ぶち楽しいバードウォッチング⑥ ~シギ・チドリ類の識別~

旅鳥のシギ・チドリの仲間が公園で見かけられる季節となりました
彼らはシベリアなどで繁殖し、東南アジアやオーストラリアで冬を過ごします。
その旅の途中に山口湾の干潟を休憩地としてやって来るのです。
シギ・チドリの特徴や見分け方を習いました。
シギ科の仲間の嘴(クチバシ)の形は、真っすぐなもの、上に反るものや湾曲する
ものなど種によって違います。巣穴に突き刺したり、泥の表面をつついたり
好みの餌の捕まえ方に合わせて進化した結果と考えられるそうです。
公園で見られるのは:ハマシギ、キアシシギ、イソシギ、アオアシシギ、ソリハシシギ
チュウシャクシギなど比較的長めの嘴で、まっすぐ系、反り方などが見分ける目安になります。

チドリ科の仲間は、シギに比べて嘴が短く、目で獲物を確認し、素早く駆け寄り嘴で捕らえ
るのが特徴です。
「駆け寄っては止まる」を繰り返すジグザグ歩行が「千鳥足」の語源だそうです。
短い嘴で、体形がずんぐりしているのが、見分ける目安です。
公園で見られるのは:ダイゼン、ムナグロ、メダイチドリなど。

レクチャー後は、観察ホールから双眼鏡や、望遠鏡でしばし観察。
遠路に出て観察舎に立ち寄り展望棟。お目当てのシギ・チドリがあまり見られず残念でしたが
子供たちはレンジャーと一緒なら鳥がいなくてもOKであるようです。
幼いころから意識せずして自然観察をしている環境、これは子供たちを公園まで連れてくる家族の
愛情があってのことです。毎回のことながら素晴らしさを感じながら同行しています。



2023年08月13日(日) ぶち楽しいバードウォッチング⑤ ~定点観察に挑戦~

今回は定点観察。ビジターセンターから真っすぐ展望棟へ向かいました。

定点観察とは一つの場所から確認できる鳥の種類、数、なぜわかったか(見た、声、さえずり)
場所、時間(10:45~11:15)などをシートに書き入れていきます。
今回の観察場所の展望棟を目指し、酷暑の中園路を進みます。
展望棟に上がれば360度の視界が開け、風も吹き、酷暑の中での別天地です。
参加者の中には既に定点観察を体験済のお兄ちゃんいて、要領よくシートに記入していきます。
中学生にしてレンジャーさんの補佐役を務めています。(頭が下がる筆者です。)
8種類の鳥の確認ができましたが、昨年の同時期に比べると若干少な目な数字で参加者としては
残念でした。

展望棟に近い土路石川の浅瀬にアオサギとダイサギが1羽づつ、付かず離れず餌を捕っている
様子を皆で注目しつづけ、「戻りますよー!」との声に帰路につきましたが、参加者一同
まだまだ余力がありそうでした。




2023年07月30日(日) エネルギア自然観察会

月後半には特別バージョンの自然観察会が2企画行われ、それぞれ参加者を募って実施されました。
1回目はホームページで既にご紹介した「夏休み子ども観察会~これっれ気候変動?~」でした。

2回目の今回は中国電力さんと公園とのコラボイベント「エネルギア自然観察会」です。
今年で3度目の開催となった人気行事となっています。
午前中は干潟の生き物観察でした。十分に水の引いた干潟で家族ごとに泥の中に生物を見つけたり
浅瀬の水中でトビハゼを追いかけたりと、楽しそうにひと時を過ごしました。
次のお楽しみはと罠の引き上げです。罠を仕掛けた場所、公園での通称「イタリア半島」を親子
ともども進み、2家族1チームとなり8か所に仕掛かた罠を引き揚げました。みんな期待を込めて
挑戦しましたが悲喜こもごも、それでも楽しい夏の思い出になっていたらと思います。
泥足を洗ったら、さぁランチタイムです。中電さんがご用意下さったお弁当を頂きました。
午後はプラモデル作りにチャレンジです。太陽光発電と振動モーターで動く「ソーラーバッタ」を
仕上げました。太陽光を受けると足を動かし前進する可愛いバッタです! 葦の会のスタッフも
欲しがる可愛さ市販もされているようです。

今日は絵日記に書くこといっぱいの子どもたちだったと思います。




2023年07月22日(土) 夏休み子ども観察会 ~これって気候変動?~

山口県気候変動適応センターの企画の下に、恒例の夏休み子ども早朝観察会が例年とは少々違う形で
開催されました。

子どもたちの自然観察に生物季節モニタリング体験を加味したワークショップとしての参加者を募り
気候変動に対する県民意識を高める働きかけの場を、きらら浜自然観察公園が担いました。
  国立環境研究所気候変動適応センターの先生による講演が行われ、子どもたちには難しかったとは
思うものの、付き添いの保護者の方々は気候変動に対する意識を新たにされたと感じています。
昨今の気候変動の影響が自然生態系にいかに影響を及ぼし、いかに適応されているかのデータは
1900年から蓄積されており、「生き物」の数・分布・季節性・関係性の変化も、ピックアップされた
数種の植物やの継続観察で得られていますが、この観測は2020年で終了となり
気象庁・環境省・国立環境研究所の協力で新しい「生物季節観測と市民科学」なる観測体制が
スタートしています。
この動きは世界的にも波及しており、日本全国で市民調査員を募っています。詳細は国立環境研究所
のサイトから確認できます。
又、山口県でも「これって気候変動?県民調査」 なるアプリでの投稿を募っています。
地球を守る指名は私たち個々の人間に託されているということを、自覚しなければならない今で
あるようです。





2023年07月16日(日) 機関紙「よしきり2023年盛夏号」発刊


2023年07月09日 ぶち楽しいバードウォッチング④ ~巣立と幼鳥~

エリアメールが頻繁に携帯に届く先日来の大雨継続中。
公園の企画行事も中止や延期続出です。

今日のバードウォッチングに雨の中やって来て下さったのは1家族4人の皆さんでした。
我々葦の会員3人もギリギリまで雨とニラメッコした上の登園となりました。
観察ホールからの眺めも雨にけむり、鳥の確認もダイサギ2羽、カワウとヒドリガモの
雌が各1羽の3種類だけでした。それでも入館者のいないホールでゆっくり時間をかけて
望遠鏡をのぞけたのは、ある意味ラッキーなひと時でした。

その後、レクチャーホールで巣立と幼鳥についてレンジャーの話を聞きました。
夏になると巣立った幼鳥が見られるようになりますが、しばらくは親鳥から給餌を受け
ながらエサの取り方や敵から身を守る方法などを学び、ひとり立ちの準備をします。
野鳥のヒナは、早生成と晩生成の2通りに分かれます。
早生成は、地上や水面で営巣する鳥にく、孵化後すぐ目が開き、羽毛が生えていて
すぐ巣を離れられる。晩生成は、ほぼ裸で目が閉じた状態で孵化し、巣の中で親から
給餌されて成長し、羽が生えそろってから巣立します。他にも幼鳥の特徴も沢山聞く
ことができました。

大雨でなければ園路に出て鳥を探すのですが、この日は鳥の巣の実物を見学したり
親鳥になったつもりで小枝を使って巣作りをしました。枝のゴツゴツやカーブを使う
ことで、それなりの形が出来上がり、鳥の知恵も知ることが出来ました。







2023年06月17日(土) カムルチー捕獲大作戦

公園に生息するカムルチー(ライギョ)の捕獲を行いました。
捕獲のシーンをインスタにアップしています。



2023年06月11日(日)ぶち楽しいバードウォッチング③ ~鳥の調査~

今回はヨシ原で活動する、この時期ならではの「オオヨシキリ」や「セッカ」
の姿を追いながら、何羽確認することが出来るか、数の調査にチャレンジしました。
早朝には雨の心配もしましたが、曇りながら遠くまではっきり見え、なかなかの
ヨシ原一周日和でした。





確認の方法を習いました。
・なわばり記図法:
主に繁殖期の生息の確認に用いられます。一定の行動権を保有し、定住性を示す。
行動圏は巣場所やねぐら、他の個体の侵入を防ぐ占有地域としての「なわばり」で
その個々の行動圏内に生息する構成員の数を把握すること。
ヨシ原の中の数か所にリボンなどで目印をつけ、リボンからリボンの間と範囲を
決めると確認しやすい。

・ラインセンサス法:
 もっとも簡便で多用されてきたもの。
ある経路を歩行しながら経路両側のある範囲内で認知した鳥を記録してゆき
調査が終わったらそれを鳥種別に集計する方法。

とはいえ、一朝一夕でマスターできるものではないことを痛感した次第です。
子供たちが毎回のバードウオッチングに参加している中で、自然に身についていくもの。
これって素晴らしいことであり、その体験場所が皆さんのそばにある事は
とても恵まれたことであることに気付いて欲しいです。

2023年06月08日(木) クロツラヘラサギ調査

今日はクロツラヘラサギの調査日でした。
今回は、5羽確認できましたよ🐦今日観察出来た野鳥は
アオサギ、ダイサギ、カワラヒワ、マガモ、ハヤブサ、カワウ、ミサゴ、などでした🦆



2023年05月21日(日) 葦の会春の研修旅行

スナビキソウを求めて、仙崎の沖にある青海島へ行ってきました。
「スナビキソウ」ご存じですか?
秋に咲きアサギマダラを呼ぶ花がフジバカマってことはご存じですよね。
スナビキソウは春にアサギマダラを呼ぶ花です。
ムラサキ科の多年草で、茎の高さは25~30cm程になり枝葉をこんもりとさせて
海辺の砂浜に自生し春に白く小さな花をつけます。
当日は好天に恵まれ、透明度の高い海の青とキメの細かさを感じる白い砂浜
そしてお目当てのスナビキソウに感激しました。
(以前より株が少ないと聞き、地球環境の悪化を実感しました。)
とは云え、タイミングが少々早かったようで花は2分咲き程度、残念ながら
アサギマダラにも会えませんでした。


それでも収穫は多く、ハチクマ、イソヒヨドリ、クロサギとの出会い、
帰路に渡った角島の往復に車窓から確認できた、垂直に立つ玄武岩のてっぺん
にミサゴの親鳥と幼鳥にの姿は、波風も強かろうにと思いながらも
ショータイムのような一瞬を我々に与えてくれました。
一昨年の11月から始めた園内のフジバカマの植え付け活動は、昨年の秋に花
が咲きアサギマダラも飛来してくれました。
春のアサギマダラを公園で観れる日を夢見つつ…。

2023年05月14日(日) 機関紙「よしきり2023年初夏号」発刊


2023年05月14日(日) ぶち楽しいバードウォッチング② ~鳥たちの子育て~  

愛鳥週間(5/10~5/16)のこの時期、例年山口県と(財)日本鳥類保護連盟山口県支部の主催
日本野鳥の会山口県支部の共催で、「新緑と野鳥をたずねて」のタイトルのもと
普及啓発事業として、当自然観察公園のバードウォッチングとの共同活動で行われています。
今回も県の自然保護課の方、上記2組織から講師としてお二方が加わって下さいました。
更にYabテレビのカメラクルーの同行もありました。



今月のテーマは ~鳥たちの子育て~
従来のバードウォッチングと変わりなくTレンジャーの事前レクチャーから始まりました。

レンジャーが最も伝えたかったこと:

1.繁殖期の鳥はとても神経質なので、観察者の接近がストレスとなり営巣の放棄や
それによりネコやカラスなどに発見され繁殖の失敗につながることもあります。
むやみに近づいたり、長時間留まることのないように。

2.巣立ったばかりのヒナが地面にいることがあっても、安易に保護しないこと。
親が近くでみまもっているはず。その場をそっとはなれましょう。

園路散策時にはレンジャー部隊と講師部隊の2班に分かれスタートしました。
3月のヨシ焼きで黒い台地と化していたヨシ原は、2ケ月の内に緑豊かなヨシ原に戻り
オオヨシキリやセッカが飛び交い、繁殖の場ともなっています。
ギョギョシ ギョギョシとオオヨシキリ、ヒッヒッヒッとセッカがのさえずりが響きます。
樹林帯からはウグイスのホーホケキョが引切り無いこと。
上空にはツバメが飛び交い、居残りとも思われる数羽のカルガモの群れが横切る。
当日は旅鳥のクロハラアジサシも園で見学できたそうで、会えた方はラッキーでしたね。





講師の方から、カヤ類を使い巣をつくる鳥たちはクモの糸を接着材として使うとの話を伺った。
そして知らなかったクモの糸のことを勉強させて頂いた。
クモの巣の縦糸と横糸、粘着力があるのは横糸です。
だから獲物が掛かった時、クモは縦糸を伝ってその場へ移動するそうです。

2023年04月29日(土) 春祭り  


終日雨の春まつりとなりました。
それでも来園を見合わせる方もなかったように、多数の方が楽しんで下さいました。
事前の準備や前日の4張りものテントの組み立ても含め、葦の会メンバーの参加は上々でした。
公園企画へのヘルプにも就くこともでき、協力体制万全の証と感じました。
例年通り、飲食の販売とフリーマーケットで葦の会としての協賛もでき
会員手作りの蒸しパンは一番人気、皆が持ち寄った多種類の品々のフリマも中々の人気でした。


プログラムにはなかった、外は雨のテント内での会員男性2人によるギターの弾き語りは
雨空を吹き飛ばし、明るい雰囲気をもたらしてくれました。



2023年04月22日(土) ベッコウトンボ調査  

公園での初めての企画「ベッコウトンボ調査」に同行しました。
絶滅危惧種であるベッコウトンボは全国的にも数が少なく、捕獲が禁止されている
貴重なトンボです。4月上旬から6月上旬まで見られる春のトンボですが、沢山生息
している場所でも次の年には全く見られないこともある発生数が安定しないことが
特徴でもあるようです。園内のヨシ原は県内で唯一の大きな生息地となっています。
従来、公園レンジャーさんが個体数を確認し記録とて残す作業をしていますが、
参加者を募り、皆の目で確認しながらヨシ原を飛び交う姿をカウントしてみようと
言う訳です。
まず訪れたのは人工飼育容器が置かれた場所。

彼らを絶滅から守るためには卵からヤゴまでを育てる人工繁殖も必要とされているのです。
公園では2019年から環境省の許可を得て実行しています。
運よく羽化したてのジッとしてる1頭をカメラに収めることができました。

その後、ファミリー組と大人組の二手に分かれ、それぞれ別ルートでベッコウトンボの調査
に向かいました。

ファミリー組は難易度の低い、と言っても園路からはずれヨシ原の水際を長靴で進む
ヨシ原一周のコースです。
大人組は干潟沿いに観察舎へ進み汽水性植物池方向に向かうハードコースです。
ベッコウトンボが少なかったせいもありヨシ原沿いを進む子供たちは
カエル、カニの穴、タガメ、カダヤシ、カナヘビ等々に夢中!
春たけなわであることを再確認しました。

風向きの影響なのかハードコースでの個体確認数が多く、合計値は70頭
満足の確認数だったようです。



2023年04月09日(日) バードウォッチング① ~鳥のさえずり~  

新年度一回目のバードウォッチングは心地よい園内散策日和でした。

今月のテーマは ~鳥のさえずり~ です。
「さえずり」とは繁殖期に出す複雑で綺麗な鳴き声のことです。
多くの場合、繁殖期のオスだけが出す声で、縄張りのアピールや異性に対するプロポーズ
のための鳴き声です。又、キジ類が翼で胴体を打つ「ほろ打ち」やキツツキ類が木の幹を
つつく「ドラミング」もさえずりと同じです。
反対に繁殖期でない時の鳴き声を「地鳴き」といい、オスとメスの両方が1年を通して出す
単純で短い鳴き声のことです。

園内の高い枝先から聞こえて来るのは:
ホオジロ「一筆啓上仕り候/札幌ラーメン味噌ラーメン」
カワラヒワ「キリリ コロコ ビーン」
木の中から聞こえて来るのは:メジロ「長兵衛、忠兵衛、長忠兵衛」
藪の中から聞こえて来るのは:ウグイス「法法華経」
飛びながら聞こえて来るのは:ツバメ「土食って虫食って渋―い」 
ヒバリ「ヒッヒッヒッ(飛翔時)」「ちゃっちゃっちゃっ(下降時)」

その後の園路散策:レクチャー通りの鳥たちとの声の遭遇はウグイスくらいでしたが
満潮時の干潟でプカプカ浮いてるクラゲ、希少なベッコウトンボ、公園内で初めて
確認できたキエビネシュンラン(ラン科)などレア物にふれることもできました。




(訂正)「キエビネ」ではなく「シュンラン」でした。ご指摘頂いた方、ありがとうございます。

2023年03月12日(日) バードウォッチング⑫ ~鳥たちの求愛~ 

今年度最後のタイトルは ~鳥たちの求愛~ 。
彼らの求愛方法は鳥によりさまざまです。
さえずり:長く複雑な声で鳴く。ヒバリ、ウグイス、メジロ、ホウジロなど
ディスプレイ:特徴的な飛び方や大きな音を出したりする。キジ、キジバト、カモ類など
求愛給餌:餌をプレゼントする。栄養補給もかねている。カワセミなど
夏羽(繁殖羽)・婚姻色:カワウ、サギ類、ズグロカモメなど
どの行為も、鳥それぞれの強みを表現して雌鳥にアタックするのです。
レクチャーを受け、さぁ五感を研ぎ澄まし鳥との出会いに出発です。
ウグイスの声を、ホオジロの姿を、カイツブリやズグロカモメを観察することができました。
この時期は鳥たちの恋の季節ですね。
この日カメラに撮れたお目当ての鳥はウグイスだけ。
おまけに撮れたカワラヒワも可愛いですよ。

新年度もバードウォッチングは従来通り第2日曜日の10:00~行われます。
4月9日(日)は「五感で楽しむバードウォッチング!」です。


2023年03月12日(日) 機関紙「よしきり2023年春号」発刊


2023年03月04日(土) ヨシ焼

公園行事から地域行事ともなって来ている、恒例のヨシ焼きが行われました。
数日続いた好天のお陰で湿地で立枯れたヨシも乾燥し、好天、無風と恵まれた気象状況の中での
炎の演舞は迫力満点でした。ヨシ原の中からタヌキやイタチが出てきて逃げ惑う様子も見られましたが
無事避難できそれぞれ姿を消しました。又ヨシ焼き終了後の黒い台地の色にも力強さを感じた次第。
見学の来園者や報道関係の方も多く、初春の風物詩を楽しんで頂けたと思います。
この行事には消防署より2台の消防車に園内待機を頂き、伊藤園、積水ハウス、新興産業など企業さん
の協力のもと、ヨシ焼きは無事終了しました。
終了後ご協力下さった皆様にぜんざいを召し上がって頂きました。ここ数年コロナ禍で叶わなかった
おふるまいが出来たことを何より嬉しく思う葦の会です。



2023年02月12日(日) バードウォッチング⑪ ~冬の猛禽類~ 

やはり猛禽類は別格のようです。参加者数が60名程となり、皆さんの期待度の程が伺えます。
事前レクチャーの前に、観察ホールからチョウゲンボウが捕らえた鳥を食べてる様子が見学
でき、屋外では何がみれるのか、皆の期待も高まるというものです。
青空も広がり風もなく暖かい中、参加者をファミリーグループと大人グループの二手に分け
て園路を進みました。トビやミサゴを確認することはできましたが、お目当てのハヤブサ、
オオタカ、ノスリ、チュウヒなどに出会えずチョッと残念!でも、猛禽類に捕らえられた
カモたちの羽があちこちに散乱しているのを目の当たりにし、リアルに猛禽類の存在を感
じたことでしょう。
子どもたちはその羽を集めたり、オタマジャクシの卵を見つけたり、産卵後のアカガエル
を捕えたり、捕まえたカナヘビを左右の手に1匹づつ持ったり、カマキリの卵を確認したり
と、大賑わいでした。
自然の中でワクワクできる感性に磨きをかけながら成長してくれることを願うばかりです。
足繁く公園へお越しください。大人だって自然の中で深呼吸するのは気持ちの良いものです。

鉄塔から獲物を探すハヤブサ


猛禽類の餌食になった鳥の羽を拾う子どもたち
色味のよい羽根をげっと!



2023年01月29日(日) ヨシ原探検

公園企画のヨシ原探検に参加しました。
観察公園からこそ出来る体験です。昨年に続き今回が2回目の開催となる人気のプログラムです。
ほとんどがファミリーでの参加です。さぁ、ビオトープからヨシ原に潜り込みましょう。

ヨシの根元は水っぽく長靴は必須です。立ち枯れたヨシをバキバキ踏みしめながら前進です。
ヨシをかき分けながら、カヤネズミの巣を沢山見つけました。勿論中は空っぽです。
人間の侵入に驚いてどこかに避難したのでしょう。
動物たちにとってはもちろん、侵入者の人間にとってもヨシ原の中は意外と暖かいんですよ。
メジロの羽、タヌキの糞、セッカの巣、ヌートリアのヌルッとした通り道、けもの道等
見れた人もいたはず。
一年を通して生き物の子育ての場であり、ねぐらであり、餌場でもあります。
3メートル近い枯ヨシ越しに青い空を見上げるのは、心が空っぽになるステキなひと時でした。



2023年01月15日(日) 機関紙「よしきり2023年早春号」発刊


2023年01月08日(日) バードウォッチング⓾ ~絶滅危惧種~

多様な環境が広がる渡り鳥の交差点といわれる山口湾、この湾に接する公園には
絶滅の危機に瀕した鳥たちもやってきます。

彼らの現状を知り、人間が見守る必要のある野生生物を絶滅危惧種としてリスト化
したもので、国際自然保護連合(IUCN)、環境省、各自治体が作成します。
危惧の度合いによりランク分けもされています。

この時期の公園では、絶滅危惧種であるクロツラヘラサギやズグロカモメを見ることができます。
12月のバードウォッチング中に見かけたサンカノゴイも絶滅危惧種であることに今回気付かされました。
年間を通すとかなりの種類を公園で見ることができていますが、これも渡りがあってのこと、
年によりまちまちです。

今回の観察会に参加者が多い訳、それは今回が特別だから! クロツラヘラサギの保護ケージの
ドアが開けられるからです。参加者は2羽の姿を間地かに見ることができラッキーなことでした。
ズグロカモメは干潟の杭にとまってましたが、名前に付いた頭黒になるのは春先のことで、今の
頭羽は灰色です。黒い頭になったズグロカモメの観察に又公園をお訪ねください。



2023年01月07日(土) 鳥のイラスト展

7日(土)からは「きらら浜に集う野鳥たち」がタイトルの鳥のイラスト展が始まりました。
公園でも販売されている野鳥観察ハンディ図鑑「水辺の鳥」「山野の鳥」の絵を描かれて
おいでの谷口高司さんの作品展です。
愛情をもって鳥に向き合い、優しくきめ細かく描かれた1枚1枚は、心の中にすぅーと入ってきました。
会期は2月12日迄、ぜひお運び下さい。

初日にはイラストの勉強会も行われました。
谷口さんが発案された「タマゴ式なる」方式で卵型を重ね合わせながら
鳥を描きます。大人の部でのテーマはクロツラヘラサギでした。



2022年活動はこちら

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  • 環境サポート
  • 公園行事と企画

機関紙「よしきり」は奇数月の半ばには発刊しております。


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99号

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97号

葦の会へはどなたでもご参加いただけます。(高校生以上)

まずは、きらら浜自然観察公園で毎年9月と3月に実施されている
「ボランティア説明会」に出席・受講下さい。

説明会の開催日は限られておりますので、事前に仮登録して頂ければ
活動への参加も出来き、受講後に正規登録となります。

年会費として1,000円をお納め頂きます。
詳細はお電話にてお問合せ下さい.

TEL 0836-66-2030
きらら浜自然観察公園 / 葦の会

野鳥ぷよぷよ
上から落ちてくる野鳥の絵柄を積み重ねて、4つ以上隣接させると
消えて得点が入ります。
同時にたくさんの絵柄を消すことで高得点になります。
絵柄が積み重なり画面に入りきらなくなったらゲームオーバーです。

ゲームスタート

↑↑↑


絵柄の向きを選択
 


難易度を選択
(絵柄の種類が異なります)


矢印で絵柄を動かして
同じ絵柄を揃えます


積み重なり過ぎる
とゲームオーバー

植物三択クイズ
きらら浜自然観察公園でみられる草花について3択クイズを企画してみました。
観察記録を見ていただいた方は全問正解して下さい。

ゲームスタート

↑↑↑

きらら浜自然観察公園は「鳥の公園」と云われる存在です。
開園当初に植えられた木々の成長に加え、20年経った今、鳥や風により運ばれた
種子が野良生え植物として成長し、園内の植物の数・種類ともに増やしています。
葦の会としては、四季折々を気付かせてくれるこれらの植物をお知らせすることで
鳥だけではない公園であることを、そして園内を散策される皆様に植物を通して
四季を感じて頂きたく企画しました。


1月

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12月

~お知らせ~

2024.04.04

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